◆室内壁の無垢羽目板を施工しています。縦張り、横張り、斜め張りの選択肢とその特徴。古民家リノベーション・水回りとバリアフリー32

室内壁の無垢羽目板施工:縦張り、横張り、斜め張りの選択肢とその特徴

南区の古民家リノベーションの現場では、大工のやまちゃんが内部造作中。現在は室内壁に羽目板を施工しています。今回は木目が優しい表情を見せる桧の無垢材。

羽目板施工

室内の雰囲気をナチュラルに演出してくれる天然木の羽目板は人気の選択肢です。施工方法には、縦張り、横張り、斜め張りなどがあり、それぞれ異なる効果と特徴があります。今回はこれらの選択肢のシーンごとの適用、メリット・デメリットについてお伝えします。

羽目板施工

縦張り:高さを強調し、モダンな印象を演出

こちらのお住まいで施工している縦張りは、壁の高さを強調する効果があります。天井が低い空間や、スリムでスタイリッシュな印象を与えたい空間に適しています。モダンなインテリアや、天井を高く見せたいリビング、エントランスなどにおすすめ。

  • メリット: 空間をより広く、高く感じさせる効果があります。縦のラインが視線を上下に導きダイナミックで現代的な印象に。シンプルで、デザインに統一感が出せます。

  • デメリット: 一方で、広い空間では単調になりがちなため、アクセントウォールとして部分的に使用するのがおすすめです。

マンションリノベ羽目板

横張り:幅広さと安定感を与えるデザイン

こちらは、過去事例から。団地のリフォームで横張りを採用しました。横張りは壁の幅を強調し、空間に落ち着きと安定感をもたらします。リラックスしたい寝室、ダイニングルームなどで多く採用されます。また、長い廊下や広いリビングルームなど、横の広がりを活かしたい空間に適しています。

  • メリット: 横のラインが空間を広く見せるため、安定感とリラックス感を与えます。また、伝統的なインテリアスタイルにも調和しやすく、和洋折衷の空間にも適しています。

  • デメリット: 横張りは、縦張りと比べると天井が低く感じる場合があるため、天井の低い空間では逆効果になることもあります。

斜め張り:ユニークで個性的なアクセント

斜め張りは、インテリアに動きと個性を加えるための選択肢です。クリエイティブなデザインや、モダンな空間にインパクトを与えたい場合に適しています。斜め張りは空間にリズム感を与えてくれます。美容室やカフェ、古着屋などのショップやアウトドアインテリアが好きな方にもおすすめです。

  • メリット: 非常にユニークで、インテリア全体にインパクトを与えるデザインが可能です。特に、リビングの一面や店舗のインテリアでアクセントとして使用する場合に効果的です。

  • デメリット: 施工が複雑で、正確さが求められるため、手間と時間がかかります。また、空間全体に使用すると圧迫感が生まれることもあるため、部分的な使用がおすすめです。

羽目板は多様な張り方で空間を豊かに彩ることができる素材です。縦張りはシンプルで開放的な空間に、落ち着きと安定感を重視するなら横張りを、そして個性的なデザインなら斜め張りを選ぶと良いでしょう。


 

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