北海道の「木の繊維」でできたエコ断熱材・・・名古屋市緑区の注文住宅現場より

2012/04/25(水) 今日の現場

 緑区 諸の木 M様邸新築工事

着々と進んでいます。

 

 

内部では、

白井がなにやら「ようかんのバケモノ」みたいな物体を

丸ノコで・・・

 

切ったら、

屋根面へ・・・

 

そうなんです、これは「断熱材」。

「ウッドファイバー」といいます。

国産100%の自然素材の断熱材で、

北海道のカラマツ・トドマツから造られています。

この技術は、環境先進国のドイツで開発されました。

ウッドファイバーの特徴としては、

①森林保全・環境保全 ・・・間伐材の利用促進により森林循環を促す

②安心・安全・快適・・・ホルムアルデヒトやVOCフリーで住む人にも建てる人にも安心安全

③断熱・・・ウッドファイバーは高性能グラスウールなどと同等の断熱性能

④熱緩和・・・熱容量が高く、周囲の温度影響を受けにくい。

⑤吸音性・・・優れた吸音性が生活騒音の軽減に効果を発揮

⑥調湿性・・・木材の特性である調湿性能(吸放湿性)をもっている

⑦施工性・・・適度な密度と柔軟性があるため構造体にしっかり密着

 

上記の中でも、私が思う特質すべきことは、

やっぱり、国産の断熱材であること。

   ウレタンなりウールなり、石油を使って遠い外国から運ばなければなりません。

それから、熱容量が高いこと。

   断熱材でここまでの熱容量のものはありません。室内の温度が安定します。

 

また、1立米のウッドファイバーで最大約7Lもの水蒸気を蓄えることができるので

   快適な内部空間が期待できそう。

 

ただ、・・・

上の白井の写真を見てもわかるように、

丁寧に寸法を取り、丸ノコで切断しなければいけません。

要するに、かなりの手間がかかるわけです。

繊維系断熱材(グラスウールや羊毛)の5倍は手間がかかる・・・

・・・・・

ということです。