愛知県立昭和高校 部室棟改修工事(2018)
老朽化と白アリ被害を受けた木造部室を、二重屋根と構造補強で再生し、温もりあるクラブハウスへ
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愛知県立昭和高校 クラブハウス(部室)再生リフォーム
長年使われてきた愛知県立昭和高校の木造クラブハウス(部室)の再生工事を行いました。
建物は経年劣化が進み、外壁のトタンは錆び、内部のベニヤは剥がれ落ち、構造材には白アリ被害も確認されるなど、安全に使用することが難しい状態でした。
「建て替え」ではなく、「まだ使える建物を活かしたい」というご要望から、傷んだ構造材を補強・交換しながら建物全体を再生。外装・内装ともに改修を行い、これからも安心して使い続けられるクラブハウスへと生まれ変わりました。
松美建設では住宅だけでなく、学校施設や物置、倉庫、小屋などの木造建築の改修・リフォームにも対応しています。老朽化した建物でも、状態をしっかり調査したうえで、建て替えだけではない最適なご提案を行っています。
所在地:愛知県名古屋市
建物:高校部室(クラブハウス)
構造:木造
工事内容:
・構造補強
・白アリ補修
・二重屋根工法
・外壁改修
・内装改修
老朽化した木造部室(クラブハウス)の改修前
クラブハウスの建物は経年劣化が進み、外壁のトタンは錆び、内部のベニヤは剥がれ落ち、構造材には白アリ被害も確認されるなど、安全に使用することが難しい状態にまで老朽化した建物を用途や使いやすさに配慮しながら改修していきます。
リフォーム前・建物としての機能にも影響が出ている状況です。
ドアの脱落や外壁の破損、ベニヤの浮きなど、全体的にかなり進行した老朽化が見られました。外装部分を中心に劣化が広がっており、早急な補修・再生が必要な状態でした。
【再生計画図面】屋根形状を見直し部室に「広がり」と「使いやすさ」をプラス
今回の再生計画では、屋根形状を見直し、限られた面積の部室をより快適に活用できるよう設計しました。
図の緑色が既存の屋根、赤色が新たに計画した屋根です。入口側(図面左側)へ屋根を約1.8m延ばすことで、深い軒を持つ土間空間を新たに設けています。
この通り土間によって、延床面積はそのままでも、屋内と屋外がゆるやかにつながる開放的な空間を実現。わずか3坪にも満たない小さな部室でも、実際の面積以上の広がりを感じられるようになりました。
また、屋根の下に生まれた半屋外スペースは、部活動時の荷物置き場や着替えのスペースとしても活用できます。突然の雨でも荷物が濡れにくく、夏場には日陰を確保できるため、使い勝手と快適性が大きく向上しました。
限られた空間だからこそ、屋根のかけ方や軒の出を工夫することで、建物の価値や利便性は大きく高められます。松美建設では、建物の形状や用途に合わせ、一つひとつの空間を最大限に活かすリフォームをご提案しています。
白アリ被害を受けた柱・構造材の状況
建物は内外ともに経年劣化が進み、外壁や内装材の傷みが著しく、柱や土台などの構造材にはシロアリによる深刻な被害も確認されました。このままでは安全に使用し続けることが難しい状態です。
シロアリの食害によって木材がスポンジ状に
地面に落ちている木くずは、シロアリの食害によって木材がスポンジ状にもろくなり、崩れ落ちたものです。
建物内部にも被害が広がっている可能性があるため、慎重に解体作業を進めながら、構造材一つひとつの状態を丁寧に確認していきます。
再利用できる柱や梁、下地材などを一つひとつ丁寧に見極める
今回の工事は限られた予算の中で建物を再生するため、すべてを新しく造り替えるのではなく、既存の木造建物を活かすリフォームを採用しました。
大工の目で見極める木造リフォームの解体工事
解体工事は、マツミの大工が直接担当しました。再利用できる柱や梁、下地材などを一つひとつ見極めながら作業を進めるためです。傷みの激しい部分は適切に補修・交換し、健全な構造材はそのまま活かすことで、建物本来の価値を残しながら耐久性と安全性を高めています。
木造リフォームでは、ただ古いものを壊して新しくするのではなく、「壊す」のではなく「活かす」という視点が欠かせません。そのためには、木材の状態を正確に見極める大工の経験と技術が重要なのです。
木造躯体の補強工事
慎重に解体作業を進め、建物は躯体だけの状態になりました。傷んだ内装や下地材を取り除くことで、柱や梁など木造躯体の状態を正確に確認できるようになります。
この後、木造躯体の補強工事を行い、長く安心して使い続けられる建物へと再生していきます。
二重屋根工法による屋根リフォーム。
二重屋根工法による屋根リフォーム。既存の屋根を残しながら、その上に新たな屋根を施工していきます。
今回の工事では、入口側へ屋根を延ばす設計とし、深い軒を持つ土間空間を新たに設けます。限られた建物面積を変えることなく、屋根のかけ方を工夫することで、建物の使い勝手を大きく向上させていきます。
建物を壊さず、新たな価値をプラス
老朽化した建物だからといって、すべてを建て替える必要はありません。
今回は既存の屋根を残し、その上に新しい屋根を架けることで、建物を活かしながら新たな価値を加えます。
建物の特徴を活かしながら機能性を高めることは、再生リフォームならではの魅力です。
既存屋根を活かした二重屋根工法の特徴とメリット
既存屋根の上に新しい屋根を架ける「二重屋根工法」
新たに柱を建てて垂木を組み、既存の屋根を覆うように新しい屋根を施工しています。この工法は、解体費用を抑えながら建物への負担を軽減できるだけでなく、屋根が二重になることで断熱性や遮熱性の向上も期待できます。
屋根の骨組みが美しく組み上がってきました。
美しい屋根の骨組みが完成してきました。一本一本の柱や垂木が丁寧に組み上げられ、丈夫で美しい屋根の下地が形になっています。
丁寧な仕事の積み重ねが建物の耐久性と安全性を支えます
部室の長い建物いっぱいに、狂いなく組み上げられた屋根の骨組みが美しく広がります。柱や垂木が一本一本正確に納まり、大工の確かな技術が感じられる仕上がりです。
見えなくなってしまう部分だからこそ、丁寧な仕事の積み重ねが建物の耐久性と安全性を支えています。
木部補修・構造補強工事
シロアリ被害や経年劣化によって傷んでいた柱や土台は、新しい木材へ交換し建物の構造をしっかりと補強しました。
再利用できる部分は活かしながら、耐久性に影響する箇所は適切に補修・交換することで、安全性を確保しています。
内部の壁には木の温もりが感じられる羽目板を施工。構造の強化だけでなく居心地のよい明るい空間へと生まれ変わります。
完成後には見えなくなる部分こそ丁寧に。確かな下地づくりで安心して使える建物に
屋根の下地が完成し、壁の下地工事も順調に進んでいます。必要な箇所に適切な下地材を施工し、一つひとつ丁寧に補強することで、建物全体の耐久性を高めています。
完成後には見えなくなる部分こそ丁寧に。確かな下地づくりが長く安心して使える建物につながります。
部室の間仕切り壁にOSB合板を採用
部室同士を仕切る壁には、耐久性に優れたOSB合板を採用しました。
衝撃に強く、部活動で日常的に使用する空間でも安心して使える素材です。木片の表情を活かしたデザインは、クラブハウスらしいラフで温かみのある雰囲気を演出しています。
既存建物の柱をそのまま活かす
出入口側の壁面には、木の香りや質感を楽しめる無垢材の羽目板を施工しました。その隣に見える方杖の柱は、既存建物の柱をそのまま活かしたものです。
建物は古くても、状態を正しく見極めれば活かせる部分は数多くあります。すべてを建て替えるのではなく、構造補強や屋根改修を行いながら既存の建物を再生することも、木造リフォームの大切な選択肢の一つです。
「壊す」のではなく「活かす」という考えのもと、建物が持つ価値を受け継ぎながら、安全性・耐久性・使いやすさを高める再生リフォームを実現しました。
愛着の湧くクラブハウスへと生まれ変わる再生プロジェクト
部室の外観が完成に近づいてきました。二重屋根工法によって深い軒が生まれ、部活動の休憩スペースとして活用できる快適な日陰を確保しています。軒下にはスポーツバッグや用具を置くことができ、急な雨でも荷物が濡れにくい実用的な空間となりました。
外観は、山小屋やコテージを思わせる温かみのあるデザインに、学生らしい若々しさを取り入れた印象へと一新。見た目の印象だけでなく、使い勝手や快適性も大きく向上しています。
施工完了後は、学生の皆さんが仕上げとして白いペンキを塗装しました。自分たちの手で建物づくりに参加することで、単なる部室のリフォームではなく、愛着の湧くクラブハウスへと生まれ変わる再生プロジェクトとなりました。
土間コンクリート打設。木の温もりを活かした部室へ
新たに設けた深い軒の下に土間コンクリートを打設しています。雨の日でも使いやすく、スポーツバッグや用具を安心して置ける実用的なスペースとなっています。部活動の合間の休憩場所としても活用でき日差しや雨を気にせず過ごせる快適な半屋外空間へ。
今回の施工は学校施設ですが、同様の工法は木造の物置・倉庫・農機具小屋・作業場・クラブハウスなど、老朽化した小規模建築のリフォームにも活用できます。白アリ被害や雨漏り、外壁の腐食などでお困りの建物も、お気軽にご相談ください。
このような木造建物の再生もご相談ください
- 木造物置
- 倉庫
- 農機具小屋
- 作業小屋
- クラブハウス
- 学校施設
シロアリ被害や老朽化した建物でも、状態を見極めながら再生できる場合があります。
完成へ。木造部室・クラブハウスの再生リフォーム。
老朽化していた部室は、既存の建物を活かしながら、新たな魅力を備えた外観へと生まれ変わりました。
必要な部分を補強・改修し、二重屋根工法によって建物の耐久性と快適性を向上。新築のようにすべてを造り替えるのではなく、建物の良さを受け継ぎながら価値を高めた、木造リフォームならではの仕上がりです。
仕上げは、実際に利用する生徒の皆さんが白いペンキを塗装しました。自分たちの手で建物づくりの最後の工程に参加することで、このクラブハウスは単なる部室ではなく、仲間とともにつくり上げた特別な場所となりました。
これからも部活動の拠点として、多くの思い出を育みながら、長く大切に使い続けられることを願っています。
このたびは、マツミ建設へご依頼いただき誠にありがとうございました。
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| 建物用途 |
高校部室(クラブハウス) |
| 建物構造 |
木造 |
| 工事内容 |
木造部室再生リフォーム・構造補強・屋根改修 |
| 主な施工 |
白アリ被害補修、柱・土台交換、二重屋根工法、外壁改修、羽目板施工、OSB合板施工、土間コンクリート施工 |
| 施工エリア |
愛知県名古屋市 |
| 完成年月 |
2018年 |
古い建物を、次の世代へ受け継ぐために、状態を見極めて再生します
松美建設では、新しく建てるだけでなく、今ある建物を活かすリフォームを大切にしています。
築年数が古い木造建築では、雨漏りや白アリ被害によって柱や土台などの構造材まで傷んでいるケースが少なくありません。
今回のクラブハウスも、一見すると修理が難しいほど傷みが進行していましたが、解体しながら建物の状態を細かく確認し、再利用できる部分と交換が必要な部分を見極めながら施工を進めました。
構造補強を行ったうえで、傷んだ壁や床、内装材を新しく施工。外壁トタンも張り替え、美観だけでなく耐久性も向上しています。
建て替えに比べてコストを抑えながら、これからも長く安心して使用できる建物へ再生しました。
住宅はもちろん、
- 部室
- クラブハウス
- 古民家
- 木造倉庫
- 物置
- 作業小屋
- 農機具小屋
- 事務所
- 木造プレハブ
- 木造ベランダ
など、老朽化した木造建物も状態を見極めながら再生します。
「もう壊すしかない」と思われた建物でも、構造補強や屋根改修によって再び長く使える建物へ生まれ変わることがあります。
老朽化した木造建物でお困りではありませんか?
- 物置が傾いてきた
- 倉庫が雨漏りしている
- シロアリ被害がある
- 小屋を建て替えるか迷っている
- 部室や、学童保育、保育所を再生したい
松美建設では、建て替えだけでなく「活かすリフォーム」をご提案しています。
建て替えかリフォームか迷われている方も、ぜひお気軽にご相談ください。
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お客様のライフスタイルやご要望に合わせて、理想の住まいを実現できるよう全力でお手伝いいたします。

