左官工事が進む海部郡の古民家再生現場から。今日は建具のお話。
古民家には、時を経て美しく風化した建具が数多く存在します。そうした建具は、細部に至るまで繊細な細工や、すりガラスに彫られた草花や季節の模様が施されており、まさに昔からの素晴らしい工芸品と呼ぶにふさわしいものです。
私たちの古民家再生では使えるものはなるべく残して再活用することに努めています。今回ももちろん建具を再利用することにしました。丁寧に洗浄し、WAXをかけました。これによって、当時の輝きがよみがえりました。後は、長瀬建具さんにお願いして、レールの取り替えと調整を行っていきます。
建具ビフォー
古民家の建具を再生するプロセスは、手間暇をかけることが必要ですが、その喜びは計り知れません。古いものを大切に扱い、その美しさを後世に伝えることは、文化的な責任でもあります。
古民家の建具は、ただの部品ではなく、その背後には多くの歴史や物語が詰まっています。その美しさを再発見し、再生する喜びを分かち合いたいと思います。
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