◆古民家再生と基礎

古民家再生時に検討する要素として

「基礎」があります。

築年数の古い古民家には、当然、「鉄筋コンクリートの基礎」

はありません。

「基礎がないんじゃ、弱いね」 っていうと、そうでもありません。

じゃあ、なんで100年以上も存在してるか?っていう話にもなりますから。

日本は、最近、急に地震国になった訳でもないですし。。。

コンクリートの基礎がなくても、地震に耐える工夫がちゃんとあるはずですよね。

もっとも、その工夫が、以前の改装で、ダメされてる場合が多いんですが・・・・

 

また、

基礎があることによって、

「地震の力がそのまま建物に伝わってしまう」というデメリットもあります。

最近では、「免震」という言葉もよく聞く様になりましたが、

基礎のない古民家は、その言葉の実証を、自らしているのです。

なんと、けなげなことでしょう。

「制震」という考え方も古民家の中に生かされています。

木組みには、摩擦や粘りがあります。

さらに、復元力もそなわっているのです。

古民家再生 と 基礎

古民家再生 と 基礎

先人の智恵はすごいもんです。

 

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