木としっくいと紙の家

 

究極の自然素材

マツミの建てる家は、「木」と「しっくい」と「紙」でできています。

これら自然のものから生まれる素材は、高温多湿な日本の気候に適しています。

 

「木」

森や公園など木に囲まれている時こころがやすらぎます。それは命あるものに包まれていることからくる安心感ではないでしょうか。木が私たちにもたらしてくれる恩恵はたくさんあります。建物の骨組みや家具になり、りんごやみかんなどおいしい食物を与えてくれるほか、うつわになったり、衣類になったり、オイルが取れたりと多種多様の恵みです。薪になれば燃料にも。

木に生かされてきたとさえ言える私たち人類にとって「木が好き」という気持ちは理屈ではないのです。

 

「しっくい」

「しっくい(漆喰)」は土の恵みです。揺るぎなき大地のように、何百年を経た古い土蔵が火事にも地震にもめげず、すっくと建っている姿は感動的ですらあります。

生きて呼吸しているしっくいは湿気が多い時にはそれを吸い込み、乾燥しているときには放出します。そうすることで室内の環境を一定に保つことができるのです。

高温多湿な日本で貴重な古文書などが保存状態よく残されていたのは、このしっくいのおかげ。調湿性のみならず防火性、遮音性、遮光性のあるしっくいは日本の気候風土に合うすぐれた素材です。

 

「紙」

「紙」は木や草などの植物から作られます。その中でも繊維を取り出し柔らかくして潰し、ふのりなどを混ぜて漉き上げる「和紙」は薄くても強靭で風合いも美しく暖か味があります。1000年以上とされる優れた保存性で世界中の文化財の修復に使われています。

そんな「和紙」を建築に使ったものの代表選手が障子です。明治になってガラス戸が入ってくるまでは日本の窓には障子が使われていました。

光だけを通し人の視線はさえぎる。
直射日光をやわらげ雨の日でもほんのり明るい。
障子を発明した先人の知恵には驚くべきものがあります。

 

自然と共存するいえづくり

「木」も「しっくい」も「紙」も自然からの贈り物に人間が手を加えることによって生まれました。人間の知恵と大自然が融合して生まれたのが日本の家です。

自然に逆らわずその恵みを受けて自分たちに合ったものに作り変える。そんな謙虚な家づくりを私たちは目指しています。